私はいま35歳で4歳♂と1歳♂と0歳♂の子供がいます。
家庭をもち、資産形成を考えることになった大きな目的は子供の教育資金です。
特別子どもに贅沢な暮らしをさせたいのではなく、子供が「やりたい」と言ったことに対して「応援したい」と思ったときに、金銭的な理由だけで「ダメ」と言わずに済むことを目標に日々頑張っています。
いまは、資産形成しているものを「老後資金」「教育資金」等を全て明確に区別してはいません。まずは資産形成を継続するための環境を整えながら、ただコツコツと積み立てていっています。
老後はいくら必要で、教育資金はいくら必要でという一般的な金額データはさまざまなところで参考にすることができますが、やはりその人その人の環境によって必要になる金額というのはさまざまですので、自分がこのときにはいくら必要になりそうという大まかな予測をして、そのときまでの期間に合わせて自分のペースで続けることが大事だと思っています。
その資産形成のなかでかかる税金というのは、資産形成を妨げるものなので、国が用意している非課税制度はできる限り活用して、税金に足を引っ張られないようにしましょう!
国の制度を最大限に利用して、資産形成をめざす
子供のためのお金
運用方法について触れる前に、まずはどういうお金が子供のために貯めるのにスタートしやすいかを考えていきたいと思います。
実際に私が行ったことは以下の通りです。
月齢体重貯金『おおきくなぁれ貯金』
これは完全に思いつきではじめましたが、やってよかったと思っている取り組みの1つです。ぜひおすすめしたいと思うので、これからお子さんが誕生する方は生まれたら試しにやってみたいと思います。
まず我が子が生まれて、出生届を出して、保険証をもらって身分証明書ができたら、子供名義の銀行口座を開設しました。私はゆうちょ銀行で開設しました。
開設する際に、初めに入金する金額は子供の出生体重を1g=1円で入金いたしました。
次に1ヶ月、2ヶ月と月齢が上がると体重を測定して、その体重分をこれも1g=1円で入金して行きました。
○ヶ月検診だったり、予防接種だったりで病院へ行くタイミングで測ってもらって、妻から「何gだったよー!」と報告をもらって、その額を私のお小遣いから体重貯金に入金して、通帳の写真を妻に送る。この繰り返しを2人の習慣にしました。
そして1歳を迎えた時に「おめでとう」の1万円を入金しました。
長男 | 次男 | 三男 | |
出生 | 3,272 | 3,052 | 3440 |
1カ月 | 4,292 | 4,440 | |
2カ月 | 5,556 | 5,430 | |
3カ月 | 6,375 | 5,956 | |
4カ月 | 7,045 | 6,690 | |
5カ月 | 7,365 | 6,900 | |
6カ月 | 7,495 | 7,400 | |
7カ月 | 7,655 | 7,520 | |
8カ月 | 8000 | 8,000 | |
9カ月 | 8,100 | 8,100 | |
10カ月 | 8,385 | 8,500 | |
11カ月 | 8,500 | 8,600 | |
1歳 | 10,000 | 10,000 | |
合計 | 92,040 | 90,588 |
1年続けるとこの金額になりました。子供が無事に大きく成長していくのを喜びながら、積み立てていくので全く苦になりませんでしたし、通帳自体があっという間に過ぎていく1年の子供の成長を後から振り返れる記念になりました。
1年続けたのちは、子供の証券口座に移して運用に充てました。
児童手当
所得限度額を超えない家庭では3歳未満は月額15,000円、3歳から中学卒業までは月額10,000円を、4ヶ月分を年3回受け取れるありがたい制度です。
第3子以降は3歳から小学校卒業までの期間で月額15,000円もらえることはあまり知られていないかもしれません。(私も3人目を授かってから初めて知りました)
私はこの児童手当を受け取る口座で学資用の保険積み立ての引き落としをして無駄遣いをしないようにしました。
お小遣い お年玉 お祝い
あとは親戚などからお祝いだったり、子供にお小遣い・お年玉をいただける機会がありましたが、まだ現金を持たせる年齢ではないので、子供の証券口座に入金して運用しています。
子供がお財布を持ってお金を使えるようになったらどうしようかはまだ考え中です。
いずれにしても子供のためのお金は「子供の口座」で「子供のお金」として「子供のための運用」を行うと心がけています。
その運用には以下の方法を使っています。
ジュニアNISAの活用
ジュニアNISAとは
一般NISAやつみたてNISAは成人を対象とした非課税での投資ができる制度です。おさらいはコチラ↓
上記とは別に未成年の証券口座で非課税投資を行えるジュニアNISAという制度がございます。
・・・が、当初は運用したお金は18歳になるまで引き出すことができないという使い勝手の悪さから口座開設数が伸びず、2024年に制度が廃止されることになりました。
しかしながら、廃止に伴いネックだった引き出し制限もなくなることで使い勝手がよくなり、今からですと制度廃止までの2021年、2022年、2023年の運用が非課税で引き出し制限もなく行えると、注目されています。
- 0~19歳以下が対象
- 年間投資上限は80万円
- 廃止後も子が20歳になるまでは非課税で保有が可能
- 親の証券口座を開設している金融機関にジュニアNISAを開設することができ、金融機関の変更は不可。
子供1人につき年間80万円まで非課税枠での投資が可能で、2021年中に口座を開設すれば3年間制度を利用でき、最大240万円の非課税枠での投資が可能です。
あくまでこれは上限ですので、家計簿と相談していくらジュニアNISAで運用するかを決めましょう。
私の場合のジュニアNISAの使い方
- 配当利回りが高く、株主優待制度がありかつ長期保有で株主優待がランクアップする個別銘柄
- 子どもが喜ぶ株主優待がある個別銘柄
- インデックス投資で積立投資
- 全世界株式のETF
これらを枠内で組み合わせて運用していて、2023年まで続ける予定です。廃止後はほったらかしにして、18歳になった時に必要な教育資金と子供が資産運用を開始する時の元手に使おうと思っています。
私が保有している株主優待銘柄については別記事で紹介しています。
ジュニアNISAの注意点
2024年からジュニアNISA制度が廃止されることによって、18歳になるのを待たずに引き出すことが可能になりましたが、引き出す際には注意が必要です。
自由に好きな額を引き出せるのではなく、口座を廃止することになるので一部だけ引き出して残りの金融商品を非課税のまま残すということはできません。
また2024年以降も成人になるまで非課税で運用を続けるには、自動的になるのではなくロールオーバーの手続きが必要です。
その手続きを行うことになるのはまだ先の話になるので、ロールオーバーについて、またロールオーバーの方法については別記事で触れさせていただきます。
その他制度との比較と優先順位
ジュニアNISAのほかに一般NISA、つみたてNISA、iDeCoの非課税で運用できる制度があります。全ての非課税枠を満額使う必要はないので、家計と相談しながら徐々に投資額を増やしていければいいと思います。
その際、どの制度から活用するべきかという私見を書かせていただきます。まず重要になるのは自由度です。自分の家計から作った資産を必要になった時に自分の好きなタイミングで使えないというのはあまり好ましくないので、資金拘束期間の点を比較してみます。
一般NISA・つみたてNISA | ジュニアNISA | iDeCo | |
拘束期間 | いつでも引き出し可能 | 子が18歳になる or 2024年以降はいつでも | 原則60歳になるまで |
引出額 | 一部でも全部でも売却可能の単位ごと好きな範囲で引き出し可能 売却しなかった分はNISA口座に残る | ジュニアNISA口座の解約となるため、引き出し可能だが非課税での運用は全て終了となる | 一括受け取り(退職所得) 年金として受け取り(雑所得) |
一番使い勝手がいいのは一般NISA・つみたてNISAで、続いてジュニアNISA、そしてiDeCoが私と同世代(30代)では一番資金拘束期間が長いことになりますので、
- まずは自身のつみたてNISAの枠を満額まで
- ↓配偶者のつみたてNISAの枠を満額まで
- ジュニアNISAの枠内で子供の教育資金が必要になる時まで手をつけなくてもいい金額
- iDeCoの枠内で老後まで手をつけなくてもいい金額
といった優先順位で私は考えています。
さまざまな制度を活用するためには運用する適切な費用配分に注意しましょう
あえてジュニアNISAを長期投資には使用せず、2023年まで短期投資で売買を繰り返して売却益を非課税にするためにジュニアNISA口座を活用し、2024年に全額引き出すという作戦もあるかと思います。
まとめ
お金持ちにはならなくても、遊んでは暮らせなくても、子供たちと楽しみながら歳をとり、心の底から子供を応援できる親父でありたい。
また、自分の運用経験が子供の金融教育のひとつの教材になればと思っています。
子育てのための金育てを頑張ります。
チリモツモレバナントヤラ
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