どうも、ドアパン被害に遭い、保険会社との交渉に疲れたしょしょ所長です。
みなさんの地域ではドアパンと言うのでしょうか?ドアパンチとも言うのでしょうか?
車のドアを開ける際に、隣に駐車中の車にドアをぶつけてしまうアレです。今回はその被害者となり、最終的には示談成立しましたが、とても疲れました。
今回はそのやりとり、流れを記録がてらつづっていきたいと思います。
同じようなトラブルに遭われている方の参考になったり、加害者にならないように気をつけようと思ってもらえると幸いです。
事故内容
2021年7月中旬のとても暑く風の強い日のこと。家族で外遊びをしたあとにアイスを買いに行ったときでした。
店内へは妻だけが買い物に行き、私と子供たちは車で待っていました。
そのとき
「ガン!!!!」
「???」
すごい音が車内に響きましたが、その瞬間は全く何が起きたかわかりませんでした。音のした方向を見ると、隣の車のドアを開けて降りて店内へ行く女の子。
こちらの車を見てるようでしたが、運転席にいる私には気づいているの気づいていないのかそのまま店内へ
「あ!」そのときようやく何が起きたか理解しました。
隣の車のドアがこちらの車にぶつかったのです。
ぶつかった箇所を確認しないで、まずはその子を追いかけて一言声をかけます。
「ドアぶつかったよ!気をつけてね!」というと「すみません」と
高校生くらいの子でした。
(もう!困ったもんだな)と思いながらも特に事を大きくするでもないかと思って運転席に妻の戻りを待ちました。
妻が買い物を終え、車に戻ってくるやいなや「ドアどうしたの!?」と
私「あぁ、隣の子にドアぶつけられたのさ」
妻「すごい傷だけど見た?」
私「え?そんなに?」
と、ここでようやく車の傷を確認して、これはきちんと直してもらわないといけないなと考えました。
事故発生時の傷の様子
車はトヨタのミニバンのヴォクシー(中古)です。
賠償金獲得までの流れ
こちらの傷の写真と、隣の加害車両のナンバーを撮影して、隣の運転手が買い物から戻ってくるのを待つことに。
さきほどの子と一緒にお母さんが戻ってきました。
子供から何も聞いてなかった様子で、声をかけてはじめて子供がぶつけてしまったことに気づいたようです。
私「どうしましょうか?保険つかいますか?」と任意保険に加入しているのかをさりげなく確認して尋ねる。
相手「金額次第で」と
連絡先の交換
向こうの保険会社とのやりとりになると思いましたが、まずは名前と連絡先を交換しました。
感じの悪い方ではなかったので心配はないと思いましたが、念のため教えてもらった電話番号に発信して、ちゃんと着信するかも確認しました。
警察への届け出
続いて、保険の処理もあるので警察へ電話して、物損事故として届出をすることに。
すぐに警察官の方が来てくれて、実況見分を行い双方の免許証を控えて、あとは当事者同士(保険会社等)で話し合ってくださいとのことでした。
また、警察に聞かれても後から連絡先の確認をされてもお教えすることはできないので、連絡先の交換は済ませてくださいと念をおされました。
相手方保険会社との連絡
まずは私と相手の保険会社で交渉をすすめることになりました。
大手損保会社でした。
過失割合は当然100:0の当方0過失の事故です。
全ての修理代を相手の保険会社が賠償するので、保険会社の提携の修理工場に入れるか私の方で修理工場を決めて見積の用意をすることに。
相手指定の工場に持っていくメリットは1つもないのですし(解決までのスピードは速いかもしれませんが)、こちらには全く非がないので、相手の保険会社のいうことは聞く必要ありませんね。
家からも近く、ディーラーに持っていったほうがやりとりも楽そうでしたので、そちらへ持ち込むことにしました。
通常、事故後のやりとりは双方の保険会社同士で進めますが、今回のように100:0の事故ですと0側の保険会社は交渉することができないので、本人VS相手の保険会社ということになります。
修理見積準備
ディーラーが休みの日だったので、翌日ディーラーに事故の修理見積を作成してほしいと伝え、実車確認をお願いしました。
見積はスライドドア交換修理で15万円オーバーでした。
そんなにかかるのかーとも思いましたが、私が払うわけじゃないですし、もともと10円傷みたいな線の傷もぴーっと入っていたので、ドア交換ならそれもなくなるしラッキー!くらいに思っていました。
凹みの度合いを見たいので、いったん周辺磨きますね!とのことだったのでお願いしていました。
磨いてもらったあとの傷を確認すると、「あれ?」っていうくらいそんなに目立たない様子でした。もともと相手の車の塗料がついているのが白く目立っていただけで、それを落としたら凹みがいくらかある程度でした。
ここから、修理(ドア交換)必要ないかもなぁと思い始めました。
これくらいなら、どうせ子供たちが物をぶつけたりで傷つけたりするかもしれないし、直さないで修理代だけもらった方がいいかもなぁ
この時点で修理金額を現金で受け取ることを目指すことにしました。
見積内容提出
そして、作成してもらった修理見積を保険会社へ提出しました。
(このとき修理代を現金で受け取ろうとしているのをにおわせてしまったのがちょっと失敗でした。)
次に保険会社のアジャスターの方で実車の確認をさせてほしいとのことでしたので、後日見に来てもらうことに。
相手方アジャスターとの交渉
アジャスターというのは、保険の支払い金額を確定させるための調査、適正な修理金額を算出する人です。
このアジャスターとの交渉が一番のストレスでした。
実際に会うまでのアポのやりとりや、会ってからの挨拶くらいまでは感じのいい方かなと思いましたが、実際に保険金の話になったら、相手の保険会社の都合で話を進めようとしてイライラしました。
それもそのはず、アジャスターは相手の保険会社の人間ですので、その方の任務は「保険の支払い金額を少なくすること」と言っても過言ではないですからね。
アジャスターの言い分としては、「傷・凹みの度合いからしてドア交換ではなく、板金修理で十分直せます」「保険でお支払いできるのは板金修理分になるので板金修理の見積も出してもらってください」
なにこの一方的な感じ。
こっちは被害者なのに、なんで言いなりにならなきゃならないの?
と、もともと加害者の方には特に怒りも恨みもありませんでしたが、このアジャスターの対応にはイライラしました。
私「板金修理では示談する気はありません!」
ア「ドア交換でなければいけない理由や合理性がないと認められません」「まずは板金見積も出してください」
全然話を聞かない。。。
ここでなんとしてももともとのドア交換の金額で認めてもらって、修理代金をもらってやる!と燃えました。
再見積もり準備
アジャスターの対応に納得しないまま、まずは言われたとおり板金修理の場合の見積をディーラーにお願いして作成してもらうことに。
出てきた板金修理の金額はドア交換の半額程度、7万円強。
15万円もらえると思っていたところからの7万円っていうのはかなり損した気持ちになりました。
これではドア交換を認めてもらうのは難しいかもしれない。と思いましたが、1つ攻め口が残っていました。
それはレンタカー費用でした。
ディーラーに聞くところ、修理工場に入れる日数がドア交換であれば先に物を用意して修理できる日に入庫すれば1日で済みますが、板金修理の場合だと1週間程度かかるとのことでした。
もちろんディーラーの修理代車を無償で借りることは可能だったのですが、『チャイルドシート2台乗せなければならないので、同等のミニバン』は代車にはないためレンタカーを借りる必要がありました。
レンタカーの手配の交渉
保険会社にはドア交換の見積に追加して、不本意ながら板金修理の見積も提出いたしました。
私「板金だと1週間くらいかかるみたいなのですが、ミニバンの代車がないのでレンタカーで同等グレードの車借りてももちろん費用出してもらえますよね?」
保「はい。こちらの提携先でも代車ご用意することができます」
また、向こうのペースで進めようとして、なおかつグレードを下げてもらえないかということを暗に伝えられました。
私「同等の車でなければ困るし、私の借りやすいところで借ります」と伝えました。
と言っても、特にレンタカー会社にあてはないので普通のトヨタレンタカーに出向いて、レンタカー費用の確認をしてきました。
保険会社に請求する場合のレンタカー費用は専用に決まっていることを教えてもらい、その料金表に同じ車種のヴォクシーを当てはめると日額13,200円とのことでした。
- ドア交換約15万+レンタカー費用13,200円(1日)=163,200円
- 板金修理7万+レンタカー費用92,400円(7日)=162,400円
レンタカー費用を含めると金額に大差ないことが判明しました。
示談条件提示
ドア交換・板金修理の費用とそれぞれの場合にかかるレンタカー費用(保険会社料金)を伝え、
「レンタカー費用を含めると金額がさほど変わらないですし、ドア交換したいという私の希望も叶います。ドア交換なら私のわがままでもあるので、1日くらいなら同等車種のレンタカーでなくても修理代車でも構わないので、ドア交換の方向で認めてもらえないでしょうか?」
と提案いたしました。
後日、その条件をのんでいただける連絡が来ました。
示談条件決定
晴れて、ドア交換で示談成立です。
この時点で「いつ入庫するかは私のタイミングで決めたいし、タイヤ交換などの用事と合わせて入庫したいので修理代金相当を賠償金として現金で受け取り示談としたい」と伝えました。
修理代金相当を受け取るのには、
- レンタカー代は実際にかかった費用をレンタカー会社にお支払いするのでレンタカー代は考慮されない。
- 修理代金の消費税についても実際に発生したときにお支払いするものなので、賠償金は税抜きでの計算になる
という2点を説明されました。
この2点は事前に調べていたので、「承知しております」と即答。
これでドア交換の費用の税抜き価格の約14万円が賠償金と確定しました。
賠償金受取(示談成立)
賠償金が確定したあとは、保険契約者(加害者)が保険を使って支払うか、保険をつかわず直接私(被害者)に支払うか決めますとのこと。
保険会社からじゃなかったら、いつ振り込んでくれるか・ちゃんと振り込んでくれるか不安だなぁ
と少し不安になりましたが、結論は保険を使って保険会社からの支払いで決まりました。
示談成立から3日程度で無事振込を確認。
示談書へのサインなどはなく、示談内容確認書とお支払い案内が届き、それを受け取って全ての手続きが終わりました。
疲れました。。。
弁護士特約について
今回は割とスムーズ(?)に交渉を終えることができましたが、保険会社との交渉はとても精神的に疲れました。
アジャスターとの交渉に入ってからは、とてもストレスだったのと、うまく丸め込まれないかなと不安になり、自分の加入している自動車保険の弁護士費用特約を使用して、弁護士に交渉を全てお願いしようかなとも考えました。
知り合いの弁護士先生には、「100:0の物損事故被害にあって交渉中ですが、もし示談がうまくまとまらなかったら依頼させてもらうかもしれません」とお伝えしていました。
結果的に自分の思惑通りの内容で示談が成立したのでお世話になることはありませんでしたが、交渉のやりとりに疲れたり、思うような賠償が受けられないというようなケースでは弁護士にお任せするのも手だと思います。
弁護士費用特約に入っていれば、その補償を使用しても保険料は上がりませんからね。
まとめ
今回は被害側でしたが、いつ加害側になるかわかりませんね。
今回は小さいお子さんではありませんでしたが、小さいお子さんがいる世帯はスライドドアの方が安心だなと改めて感じた事故でした。
スライドドアじゃない場合は、親が外から開けるなど徹底した対策が必要ですね。
ドアパン以外でも飛び出しの危険性もあり、つねづね「ドアを開けない」「外に出ない」「手をつなぐ」とは言い聞かせてはいますが、更に強く言い聞かせたいと思います。
つねひごろ、きちんと意識して事故を起こさないように心掛けましょう。
チリモツモレバナントヤラ